2019年09月11日

【欧州の視座で考える3.11】原発事故を想定した安定ヨウ素剤の備えを問う

6年前の記事で、すべての内容を現時点の状況と比較、見直すことはできていませんが、若干補足します。

ベルギーでは、2018年3月から国内すべての薬局で、安定ヨウ素剤錠剤を無料で受け取ることができるようになりました

ベルギーのドイツ語圏では、2018年9月の新学期開始時に、教育大臣から各学校を通じて、
「安定ヨウ素剤の学校での常備にあたり、服用してはいけない生徒は、その旨を記載した医師の証明書を学校に提出するように」
という手紙が、保護者に配布されました。


それから、40歳という服用年齢制限について

記事の執筆当時は、ドイツが45歳以下で、ベルギーやフランスは40歳以下でした。
ドイツの専門家の話:
ドイツでも以前は服用対象を40歳以下としていたが、新たな知見をもとに45歳以下に見直す必要があった」

ドイツの連邦環境省が発行している安定ヨウ素剤のパンフレット(2019年1月現在)に
45歳を超える場合は服用しない理由が書かれています。

加齢による以下の理由からです。
・放射線被曝による甲状腺がん罹患のリスクが減ること
安定ヨウ素剤による副作用のリスクを高める代謝障害が頻繁に起きること


余談ながら、興味深かったのは、
ベルギーの安定ヨウ素剤錠剤は、
1977年に完成した原発を稼働させないまま国民投票で脱原発を決めたオーストリア製だったことです。
オーストリアは脱原発後も、100km圏内のチェコやスロバキアの老朽原発の危険に常に晒されています。

<更に追記>Twitterで以下のTweetがあったので貼っておきます。
今でも韓国の学校の安定ヨウ素剤対応は同じなのでしょうか。

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posted by ecoyoko at 00:00| 原発事故の安定ヨウ素剤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする