マスコミでは、「美味しんぼ」が話題となっており、政府は躍起になって、「風評被害」として無い事にしようとしています。今回、「美味しんぼ」に実名で登場している岐阜の松井英介先生からのメッセージをご紹介します。低線量被曝と健康、放射性物質に汚染したものの処理放射性物質の生命への影響について、書かれています。
様々な活動を続けてこられた和子夫人の初七日の手記に、
(中略)子どもたちをこれ以上被ばくさせてはならないと、内部被ばくの危険性を訴え、「乳歯保存ネットワーク」、「はは測定所」の開設に取り組んできた英介の想いを彼に代わってお届けさせていただきたいと存じます。
取り組みの半ばに、英介は骨髄異形成症候群の病を負い、治療を続け闘いながら仕事をして来ました。この春からは毎週輸血で病院へ通っていましたが、在宅医療を選択、輸血はじめ治療はすべて在宅で行いました。
そんな中、7月23日に免疫力の低下による感染で高熱が出ました。
亡くなるまでに5回高熱が出ましたが、3回目の高熱を克服した7月31日に、同封の診療所の便りを書きました。自身の病や生物・化学兵器、核兵器に対する想い・怒りが述べられています。
歩けなくなっていたので車いすでパソコンの前に座り、書きました。その後でベッドで2度校正をしてできたものです。
もうひとつは、14日に「自分にいま出来ることは何か言ってほしい」と訊ね、15日私に代筆させ書いたものです。スイスやドイツでお世話になった方たちへの手紙です。息子たちがすぐ英語とドイツ語に訳し、スイスやドイツ、フランスの方たちに送りました。(中略)
(以下に手紙の全文を掲載します。)
親愛なる友だち、仲間のみなさんへ
コロナウイルスの感染拡大により、世界中が大きな試練に立たされています。日常の行き来もままならなくなっています。みなさまはどうお過ごしでしょうか。
2011年3月11日フクシマ大惨事から、間もなく10年が経過しようとしています。
この大惨事をきっかけに、私はみなさんと知り合い、たくさんのことを教えられてきました。とくにスイス・バーゼル研究所のDr.Markus Zehringer 、Dr.med.Martin Walterらの支援を受け、乳歯中ストロンチウム90の測定を日本で始めることができたことは、何物にも代えがたい大きな歩みの第一歩です。感謝しています。
しかしいま、私個人はストロンチウム90の影響と思われる病を抱え、闘病中です。その病は、骨髄異形成症候群(MDS myelodysplastic syndrome)です。
この病は、広島・長崎の原爆数年後から被ばく者に見られるようになり増加していましたが、日本で人類が経験した最大最悪の3.11原発事故以降、いま関東圏を中心に日本各地でMDSの患者さんの増加が指摘されています。
進行すれば白血病への移行もありうる難病「MDS」。 米国で開発された「ビダーザ」は、MDSの治療に大きな効果を発揮する、画期的な新薬として注目され、日本新薬では2011年3月に「ビダーザ」を発売しました。
私は2018年1月からビダーザを注射、治療を開始しました。MDSは、その後約2.5年比較的良好な効果が期待できましたが、現在はもはや効果なく、赤血球と血小板を週一回輸血し、血液の状態を整えているところです。最近は免疫力の衰えから高熱が出るなど油断を許さない状態です。
私はMDSや白血病でゆっくり人を殺す人たちを、忘れてはならないし、免罪してはいけないと、自らに言い聞かせています。
そこでお願いです。
私たち「はは測定所」では、バーゼル研究所で研修を受けた仲間を中心に、日々乳歯中ストロンチウム90の測定を進めております。
今後ぜひこの結果を、日本だけのものとせず、スイスをはじめ多くの国と共有し、研究者たちの叡智と力で解析し、世界の未来世代のために生かしていただきたいと望みます。
(加えて遠くない将来、私が命を終えたときは、私の歯と骨も、その取り組みに生かしていただけましたらうれしく思う所存です。)
2020年8月15日
核のない未来を願って 松井英介
(昨年2019年10月、約14分)を、ぜひお聴きください!
そして、「はは」にご協力もお願いします!
国際会議でした。
「註」は私からのその後の追加情報です。)
健康ノートを発行した。
福島県はほとんど何もしていない。
子どもたちは相変わらず健康上の大きな危険に晒されている。
実際に現れた疾病を被曝量とともに算出。
本来なら政府をとおして行われるべきだが、自治体を通しておこなわれている。
健康ノートを福島以外でも配る予定。リスクが下がることを願っている。
避難しなければならない人々の状況
郡山市民センター前の建物6.31mSv 室内2.37mSv
年間3.8mSv郡山
赤ちゃんを抱えた3人の若いお母さん、建物からでてきた。
骨や歯に蓄積される12~13年の余分な被曝をするストロンチウム90
日本政府は人々特に子どもたちを守る政策を行っていない。
飯舘村が水田の除染を始めた。2013年11月19日。だが、除染とはいえない。子どもたちの健康を守る政策とはとてもいえない。除染したごみを置いたまま。
双葉町の仮設住宅は、郡山市の除染土の保管場所となっている場所の傍にあり、部屋の中で3μSv/h以上。
ベラルーシ、ウクライナ、様々な食品の規制値。ストロンチウム90 の基準値が日本にはない。セシウム137だけ。深刻な問題。
双葉町の避難場所の高校。大勢がまだ暮らしている。去年の終わり元の居住地に戻るよう要請された。
仮説住宅は冬寒く夏暑い。(仮設住宅の)二人は原発から44kmの素晴らしい住宅に住んでいた。山からの質のよい湧き水で酒を製造できていた。
原子力推進スローガンはブラックジョーク。
国連人権委員 アナンド・グローバ 50人にインタヴュー。
20ミリという避難地域の数値、日本政府によってあまりにも高く設定されている。
妊婦や子どもに戻ることは勧められない、1ミリシーベルトが公共の基準値になるべき。
私は低線量リスクは学校で学ぶべきと思う。可能な限り低く設定するべき。
(註:ドイツでは中学生が内部・外部被曝を学んでいました→「原発処理作業者、ドイツで過酷労働や健康被害訴え」)
福島や郡山では60万人?の人々が暮らしている。現在戻るようにと、信じられない状況がおきている。
「放射線恐怖症」という不思議な言葉が福島でよく使われる。エートスプロジェクトでロシャールという有名な人が使う。市民を混乱させる言葉。
1991年のチェルノブイリ法では年間1ミリシーベルト
汚染された地域を特定するためのセシウム、ストロンチウム、プルトニウムの数値。
5ミリシーベルト以上は避難しなければならない
1ミリシーベルト以上 自発的避難奨励されている。
人々には避難する権利がある、特に子どもたちや妊婦たちを守る必要がある。
死産のグラフ。日本の高線量地域、茨城、福島、宮城、岩手ではピークが見られる。重要なデータ。
(註:詳しい論文はこちら→ドイツの雑誌Strahlentelex「福島原発事故の影響 日本における死産、周産期死亡および乳幼児の死亡―2001年から2015年にかけてのトレンド分析のアップデート」和訳全文)
甲状腺の超音波検査 2011-13、15歳以下すでに14件のがんを発見、10件が手術を受けた、22名にがん
今年一人が手術合計33名、合計73名。マススクリーニングによって発見された。
一番重要なパネル。70%は水分。水分子に放射線があたって切り離され細胞、DNAの中にも毒性の高い物質が発生。
ガンマ線の外部被曝、アルファ線とベータ線の内部被曝を別々に考えねばならない。
今後内部被曝の影響があらわれる。
コミック「美味しんぼ」に掲載された放射線被曝と鼻血に関して、論議は続いているようですが、当測定室でも、お世話になっている 岐阜環境医学研究所の松井英介先生が、この「美味しんぼ」に登場して、お話をして下さっているそうです。
「美味しんぼ」の噂をしていた所に、松井和子さん(英介先生のお連れ合い)より、この件に関して、適切で、医学的な見地で書かれた論説文をお送りいただきました。少し長い文章ですが、掲載と、公開のご了解を得ましたので、以下に原文のまま、お伝えいたします。
文章の中には、大阪府で震災瓦礫の焼却処理に関して、健康影響調査をしている『大阪おかんの会』の報告も引用されています。
ぜひ、お読みください。(引用終わり)


